2019-07-14

こんにちは!キドちゃんです。
いよいよ梅雨終盤、関東地方は今日も大雨です。
終盤は気象災害が多いので、皆さんお気を付けください。
まぁ正直パラスクールをやってる身としては、
「おいっ、雨!そんなに降ったら仕事にならないじゃないか~
 お金稼げなかったら生きていけないよ~
」とも思いますが、
自然相手なので仕方ないですね~(>o<)
そこで、そんなしっとりとした日曜に出来ることと言えば…
空前絶後の大好評(?)の気象&パラ雑学です!←単なる暇つぶしか?(^^;)

 

前回の雑記の一部で『周辺(雲底)高度の目測方法』をお伝えしました。
これはとても基本的で重要な技術です。皆さん使ってましたか?
もちろん前回の記事の様に雲中飛行しないためにも重要なんですが、
実は他にも色々応用できるんです。というか、むしろそっちが本命。
その応用は…とりあえず次回のネタに置いておいて、

今日は別の雲底の測定方法をご紹介します!(^ω^)

それは『気象観測値による計算方法』です。
まぁ、こちらの方が手間はかかるんですが、
目測より正確な事が多いです。
計算は苦手と言わずに騙されたと思って
とりあえず読んでみてください☆(^m^)

まず、必要な情報は2つ。
≪気温≫ と ≪露点温度(ダメなら湿度)≫ です。
※実際にはその地点の標高も分かると便利
露点温度は皆さんご存知だとは思いますが、一応説明すると
「水蒸気を含む空気を冷却したとき、凝結が始まる温度」の事です。
この場合の凝結とは目に見える水蒸気、つまり雲になることですね。
因みにソラトピアでは気象観測を行っているので気温も露点温度(湿度)も簡単に見ることが出来ます。

「ウチのエリアはそんなの測ってないし…」という方は、
PCサイトやスマホアプリ(ex温度計)を利用してみて下さい。
周辺の観測地から、現在地のおよその気温と湿度を教えてくれます。
便利な世の中になったもんですねぇ…(*’ω’*)

そして、この二つが分かるとどうなるかと言いますと
【その地点の空気が上昇して雲になる時の高度】
を求める事が出来るんです

それが分かったら何の役に立つのか?といえば、
例えば、ショップやランディングの気温と露点温度から

雲底高度を計算して1000mだったとして、実際に1000m位に雲があれば、
地上の空気が対流して雲になっている状態な訳です。
「おっ、あそこまでソアリングで上昇できるかも!」と励みになりませんか
※実際に上がれるかは別問題です(;’∀’)
この値はほぼ現状に近い数字になるのですが、
もし実際の雲底が計算と違う高度であれば、
計算に使った温度と露点温度(湿度)が間違っているか
もしくは地上の空気と違う空気が干渉しているという事になります。
計算より雲底が低い場合は、例えば海風とか台風の風とか湿度のより高い空気が入り込んでいたりするので、
「あの辺で風が大きくぶつかっているな」と気が付けると思います。

計算より雲底が高い場合は、山の中腹や稜線の乾いた空気が上昇して雲になっていたりするので
「今日はグラウンドより山際で勝負した方が良さそうだ!」と考えらたりする訳です。
それと雲がない場合はまだ地上の空気が上昇していない、
もしくはその日は雲ができない気象条件の場合もあります。
雲が出来ない日は一見この計算は役に立たないように思えますが、
実は「上空の気温減率が良ければ、最高そこまで上がるはずの高さ」ですので
その時のMAXコンディションとも考えられるはずです。
ま、実際は気温減率が良くないからそこまで上がらないので雲にならないんですけど
でもブルーの日は大抵この計算雲底高度がやたらと高い日が多いのでOK牧場です!

そして重要なのがこの応用技。
計算に用いる数値を現況値ではなく、予測値にすることで
今後の雲底高度の変化を予測することができます。
例えば気象サイトとかで、知りたい場所のその日の最高気温と最低湿度を読み取ります。
その値で計算すれば、その日の最高雲底高度が予測できる訳です。
「今テイクオフは雲の中だけど、何時頃には見える計算だ」とか
「今日の最高雲底がこの高さならこのくらいのタスク(競技設定)ができそうだ」とかなる訳です。
実際には9時半のエマグラムで裏合わせした方がより確実なんですが、
気温と露点温度(湿度)だけで大体読めちゃうって素敵な事ですよね?

最後に肝心な計算方法!

 計算雲底高度 ≒( 気温 ― 露点温度 )× 125 

※上の計算式で求められる値はその場所からの高さになります。その場所の標高を足せば雲底の標高になります。
正確には「対流雲の凝結高度」=(地上気温-露点温度)/(乾燥断熱減率-露点温度減率)×1000[m]
乾燥断熱減率は1℃/100m、露点温度減率は 0.2℃/100mという計算式です。

そして露点温度が分からなくて湿度なら分かる場合、計算式は難しいので...
1.スマホのアプリ(ex空気の計算機など)を利用する

2.Web上の計算プログラムを利用する
3.換算表を利用する
上からオススメ順です。(自分はエクセルで計算式作ってますが)
どれも温度と湿度が分かれば露点温度が求められます。
そうすればあとは暗算できますよね?

どうでしょうか?難しいですかね?
良かったらまずは計算してみてください。
意外と楽しい事になると思いますよ~☆(*^艸^*)

 

と、ここで終わりにしようと思ったのですが、蛇足も盛り込みます!
今までの流れで「気温」「湿度」が分かれば雲底高度が計算できる
(露点温度は気温と湿度から計算される)とご理解いただけたと思いますが、
ではぶっちゃけどちらの影響度が大きいのか?と言いますと…

計算雲底高度(m) 気温40℃ 気温20℃ 気温0℃
湿度10% 4671 4068 3508
湿度50% 1552 1341 1148
湿度90% 246 211 180

圧倒的に「湿度」の影響が大きいんです!
つまり夏でも冬でも湿度が低ければ雲底は高くなるという事ですね。
極端な話、計算苦手な人は
湿度60%なら1000m、50%なら1300m、40%なら1750m
とか大雑把に暗記してもOKです。
湿度は目に見えないし、感じにくいけど、気象(パラ)にはとても大事な要素と言えますね!

で、話が逸れるんですが、もし自分がバリオ開発できるなら湿度センサーを組み込みたいです。
そしていつでもどこでも湿度を測定表示。
そしたら温度センサーと合わせて雲底までの高度が計算できるだろうし、
日射センサーと合わせて雲底アラーム的なものも鳴らせるだろうし、
いろんな役立つ情報が計算できると思うんですよね。
そういえば最近の温度センサーならサーマル探知機能も向上できるはず。
周りの温度分布と合わせればより確実にサーマルコアを表示できると思います。
まぁ、そう簡単にいかないかもしれませんけど~(*’▽’)

それでは、また~!

※こんなに役立つ情報を無料で公開してしまって良いのだろうか…?と悩んでいますが
 皆さんの反響を見ながらもうしばらく続けていこうと思っております(*’ω’*)

 

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