「パラグライダー体験をしに行ったら、思ってたのと違った!」
はじめての方によくある話です。
パラグライダーの体験には2種類あります。
「パラグライダー体験」↓ ↓ ↓ と
「タンデムフライト」↓ ↓ ↓ です。
「タンデムフライト」のことを「パラグライダー体験」だと思ってしまう方は、よくいらっしゃいます。
ちょっとややこしいですよね。
インストラクターとの二人乗りで、高い山から飛んで見たい方は「タンデムフライト」
スキーやサーフィンの体験のように、自分で動いて挑戦したい方は「パラグライダー体験」
にお申し込みください。
それぞれの内容とコツについて、詳しく説明していきます。
【パラグライダー体験】
「1日体験」「半日体験」などと呼ばれることも多いです。
■どんなことをやるの?
自分自身でパラグライダーを操縦し、テイクオフに挑戦します。
サーフィン体験の「波に乗ってボードに立ってみよう!」のイメージです。
うまくバランスが取れずに失敗したり、丘の上までパラグライダーを持って移動したりするので、タンデムフライトと比べると体力が必要です。
■パラグライダー体験のコツ
初めての体験でも、どうせなら上手にやりたいですよね。
初心者が気をつけるべき3つのコツをご紹介します。
1・手の位置
2・走り抜ける
3・サッとまとめる
1・手の位置
パラグライダーに繋がっているライン(ひも)を引いて操作をします。
コントロール用のラインを「ブレークコード 」と言います。
「ブレーキをかけるライン(コード)」と覚えてください。
ブレークコード は左右一つづつあります。
ブレークコードの先端には吊り革のようなハンドルがあり、それを握ります。
*きれいなバンザイの姿勢をとれるかがポイント!!
パラグライダーが離陸するためには、飛行機と同じように加速しなければなりません。
ブレークコード を引くとブレーキがかかりますので、加速するためにはブレークコード を引いてはいけません。
黒い滑車にハンドルの付け根がぴったりくっついている状態が、ブレークコード を全く引いていない状態です。
↓ ↓ ↓ こんな状態です ↓ ↓ ↓
手がこの位置にある姿勢は、業界では「バンザイ」と呼ばれています。
バンザーイ!!!
バンザイの姿勢をきれいにできるかどうかが、うまく飛ぶための一番のポイントです。
■正しいバンザイ
1、胸を張った状態で、手は体の真横
2、腕はYの字にピンと伸ばした状態から軽く肘を曲げます。
1と2ができれば、手は耳の高さくらいにあるはずです。
手がライザーと呼ばれるベルトの外側にあれば完璧なバンザイです!
■悪い例
・手を横に広げすぎている。横方向にブレークコードを引いています。
・手が体より前に出ている。前方向にブレークコード を引いています。
本人はしっかりバンザイをしているつもりですが、少しブレーキをかけてしまっていますね。
■注意点
・バンザイとは言え、手のひらは広げない。
たまにブレークコードを離してしまう方がいらっしゃいます。
ハンドルはしっかりと握りましょう。
・手の位置はライザーより外に
体の左右にライザーというベルトがあります。
この中に手を入れてしまうと、ブレークコード を下に引くことができなくなってしまいます。
肘は曲げすぎず腕を軽く広げ、手がライザーより外側になるように気をつけましょう。
■ブレークコードの引きかた
手の位置5種「バンザイ」「肩」「胸」「お腹」「お尻」
体験では、インストラクターの指示にしたがってブレークコード を引きます。
引くときは体の側面に沿って引くのがポイントです。
「バンザイ」
「肩」
「胸」
「お腹」
「お尻」
「バンザイ」から「お尻」の姿勢までの引きしろは80 cm程度。
1段階で引くのは20 cm程度です。
多少上下しても大丈夫です。慌てず正しい位置に手を運ぶようにしましょう。
※手の位置の指示の出し方は、スクールによって変わります。
体験の事前説明をよく聞いてくださいね。
2・走り抜ける
手の位置の次に大切なのが「走り抜ける」です。
頭上までパラグライダーが上がったら、加速に入ります。
時速15km程の風がパラグライダーに当たると浮き出します。
なので、風の強さによって走るスピードが変化します。
無 風 → 時速15kmになるまで加速
時速 5kmの風 → 時速10kmになるまで加速
時速15kmの風 → ほとんど走らなくても浮く
体験するときにどれくらいの風が吹くかはわかりません。
いずれにせよ、バンザイの姿勢を保って走り抜けることがポイントです。
■悪い例
・走るのをやめてしまう「飛び乗り」
加速をしていくと、離陸直前に「飛びそう!」という瞬間があります。
具体的に言うと、
体重60kgの人が、パラグライダーに50kg吊り上げられた状態です。
全体重を吊り上げられたら離陸できますが、50kgではあと10kg足りません。
しかし、強く吊られている感じがするので、体験の方は「もう飛んだんじゃないか?」と錯覚します。
「もう飛んだ!」と思った体験の方は、走ることをやめてしまいます。
これがいわゆる「飛び乗り」です。
飛び乗りをすると加速不足になります。
この例では、持ち上げるチカラがあと10kg分足りません。
飛び乗りをして速度が足りないパラグライダーは、ゆっくり下がります。
そしてハーネスのお尻が地面に着いてしまうとさらに減速し、体験者はズザザザザーと草の坂を滑っていきます。
「もう飛んだ!?」と思ってもあと少しだけ加速して、しっかり走り抜けることがポイントです。
・高く飛びたい気持ちゆえの「ジャンプ」
「飛びそう!」と思ったときとってしまう、もう一つの行動が「ジャンプ」です。
これは元気の良い方、運動神経の良い方がやりがちです。
加速していき強く上に吊られると、「ここでジャンプしたら、より高く飛べるんじゃないか?」という発想が生まれます。
映画のワイヤーアクションのようにピョーーーンって。
しかし、それは間違いです。
たとえば、あなたが重い荷物を持ち上げようとしています。
もう少しで持ち上がりそう!という時に、急に荷物が軽くなったらどうでしょう。
童話の大きなカブが抜けた時みたいに、バランスを崩してしまうでしょう。
パラグライダーも持ち上げようとしていたものが急に軽くなると、ちょっとだけバランスを崩してしまうのです。
ジャンプしてしまった方は長く飛べず、すぐ着地することになります。
ただジャンプしてしまう方は元気が良い方なので、着地をしたらすかさず走り出します。
そして、また飛びそうになるとジャンプします。 そして着地します。
といった感じで、ジャンプする人はピョーンピョーンと斜面を駆け下りていくことになります。
・理想は「いつのまにか」
はじめは浮き出すタイミングがわかりません。
「飛び乗り」も「ジャンプ」もせず、ただただ走り続けましょう。
理想は「走り続けていたら、いつのまにか飛んでいた!」です。
空中をも走るような気持ちで走り抜けましょう。
3・サッとまとめる
飛び終わった後、移動するためにパラグライダーをまとめます。
ここでモタつかずにサッと纏められると、体験がはかどりますね。
体験前に説明を受けますが、事前に動画をみて予習しておくと良いでしょう。
お尻までブレークコード を引いたあとは、パラグライダーが地面に降りるまでそのままにしておきましょう。
ブレークコード を戻すことは、パラグライダーをきれいに地面に下ろせない原因になります。
■服装と持ち物は?
長袖長ズボンで動きやすいもの
丘や草原を走るので、動きやすい服装にしましょう。
靴は走りやすく脱げにくいスニーカーなどでOKです。
手袋は軍手を用意しましょう。
夏はタオルと飲み物のほかに、着替え、日焼け止め、虫除けなどもあるとベスト。
春秋は涼しくても動くと暑くなるので、温度調節しやすい重ね着がおすすめです。
↓ ↓ ↓ より詳しい情報はこちらから ↓ ↓ ↓
■ベストシーズンは「秋」
ベストシーズンは地域によって異なりますが、秋(9月〜11月)のところが多いです。
気候的に過ごしやすく、風が安定しやすい季節だからです。
ソラトピアでは、春先の2月〜3月も涼しくておすすめです。
避暑地になるような高原エリアでは、夏がベストシーズンになるところもあります。
とはいえ、ベストシーズンに予約しても雨で中止となることもあります。
ベストシーズンでなくても、コンディションが良い日に当たることもあるでしょう。
飛びたいときが飛びどき!
飛びたくなったらまず予約してみましょう!
■さあ!体験してみよう!
パラグライダー体験では、はじめて自転車に乗れた時のような達成感があります。
できることが1つ増えて、自分の可能性が広がったような感動を味わえます。
「何でも自分でやってみたい」というアクティブな方におすすめです。