2021-09-05

「パラグライダー体験をしに行ったら、思ってたのと違った!」

はじめての方によくある話です。

パラグライダーの体験には2種類あります。

「パラグライダー体験」↓ ↓ ↓ と

「タンデムフライト」↓ ↓ ↓ です。

「タンデムフライト」のことを「パラグライダー体験」だと思ってしまう方は、よくいらっしゃいます。

ちょっとややこしいですよね。

 

インストラクターとの二人乗りで、高い山から飛んで見たい方は「タンデムフライト」

スキーやサーフィンの体験のように、自分で動いて挑戦したい方は「パラグライダー体験」

にお申し込みください。

 

それぞれの内容とコツについて、詳しく説明していきます。

 

【パラグライダー体験】

「1日体験」「半日体験」などと呼ばれることも多いです。

■どんなことをやるの?

自分自身でパラグライダーを操縦し、テイクオフに挑戦します。

サーフィン体験の「波に乗ってボードに立ってみよう!」のイメージです。

うまくバランスが取れずに失敗したり、丘の上までパラグライダーを持って移動したりするので、タンデムフライトと比べると体力が必要です。

 

■パラグライダー体験のコツ

初めての体験でも、どうせなら上手にやりたいですよね。

初心者が気をつけるべき3つのコツをご紹介します。

1・手の位置
2・走り抜ける
3・サッとまとめる

 

1・手の位置

パラグライダーに繋がっているライン(ひも)を引いて操作をします。

コントロール用のラインを「ブレークコード 」と言います。

「ブレーキをかけるライン(コード)」と覚えてください。

ブレークコード は左右一つづつあります。

ブレークコードの先端には吊り革のようなハンドルがあり、それを握ります。

*きれいなバンザイの姿勢をとれるかがポイント!!

パラグライダーが離陸するためには、飛行機と同じように加速しなければなりません。

ブレークコード を引くとブレーキがかかりますので、加速するためにはブレークコード を引いてはいけません。

黒い滑車にハンドルの付け根がぴったりくっついている状態が、ブレークコード を全く引いていない状態です。

↓ ↓ ↓  こんな状態です ↓ ↓ ↓ 

手がこの位置にある姿勢は、業界では「バンザイ」と呼ばれています。

バンザーイ!!!

バンザイの姿勢をきれいにできるかどうかが、うまく飛ぶための一番のポイントです。

■正しいバンザイ

1、胸を張った状態で、手は体の真横

2、腕はYの字にピンと伸ばした状態から軽く肘を曲げます。

1と2ができれば、手は耳の高さくらいにあるはずです。

手がライザーと呼ばれるベルトの外側にあれば完璧なバンザイです!

 

■悪い例

・手を横に広げすぎている。横方向にブレークコードを引いています。

・手が体より前に出ている。前方向にブレークコード を引いています。

本人はしっかりバンザイをしているつもりですが、少しブレーキをかけてしまっていますね。

 

■注意点

・バンザイとは言え、手のひらは広げない。

たまにブレークコードを離してしまう方がいらっしゃいます。

ハンドルはしっかりと握りましょう。

 

・手の位置はライザーより外に

体の左右にライザーというベルトがあります。

この中に手を入れてしまうと、ブレークコード を下に引くことができなくなってしまいます。

 

肘は曲げすぎず腕を軽く広げ、手がライザーより外側になるように気をつけましょう。

 

■ブレークコードの引きかた 

手の位置5種「バンザイ」「肩」「胸」「お腹」「お尻」

体験では、インストラクターの指示にしたがってブレークコード を引きます。

引くときは体の側面に沿って引くのがポイントです。

「バンザイ」

 

「肩」

 

「胸」

 

「お腹」

 

「お尻」

 

「バンザイ」から「お尻」の姿勢までの引きしろは80 cm程度。

1段階で引くのは20 cm程度です。

多少上下しても大丈夫です。慌てず正しい位置に手を運ぶようにしましょう。

※手の位置の指示の出し方は、スクールによって変わります。

 体験の事前説明をよく聞いてくださいね。

 

2・走り抜ける

手の位置の次に大切なのが「走り抜ける」です。

頭上までパラグライダーが上がったら、加速に入ります。

時速15km程の風がパラグライダーに当たると浮き出します。

なので、風の強さによって走るスピードが変化します。

 無 風     → 時速15kmになるまで加速

時速 5kmの風 → 時速10kmになるまで加速

時速15kmの風 → ほとんど走らなくても浮く

体験するときにどれくらいの風が吹くかはわかりません。

いずれにせよ、バンザイの姿勢を保って走り抜けることがポイントです。

 

■悪い例

・走るのをやめてしまう「飛び乗り」

加速をしていくと、離陸直前に「飛びそう!」という瞬間があります。

具体的に言うと、

体重60kgの人が、パラグライダーに50kg吊り上げられた状態です。

全体重を吊り上げられたら離陸できますが、50kgではあと10kg足りません。

しかし、強く吊られている感じがするので、体験の方は「もう飛んだんじゃないか?」と錯覚します。

「もう飛んだ!」と思った体験の方は、走ることをやめてしまいます。

これがいわゆる「飛び乗り」です。

飛び乗りをすると加速不足になります。

この例では、持ち上げるチカラがあと10kg分足りません。

飛び乗りをして速度が足りないパラグライダーは、ゆっくり下がります。

そしてハーネスのお尻が地面に着いてしまうとさらに減速し、体験者はズザザザザーと草の坂を滑っていきます。

「もう飛んだ!?」と思ってもあと少しだけ加速して、しっかり走り抜けることがポイントです。

 

・高く飛びたい気持ちゆえの「ジャンプ」

「飛びそう!」と思ったときとってしまう、もう一つの行動が「ジャンプ」です。

これは元気の良い方、運動神経の良い方がやりがちです。

加速していき強く上に吊られると、「ここでジャンプしたら、より高く飛べるんじゃないか?」という発想が生まれます。

映画のワイヤーアクションのようにピョーーーンって。

しかし、それは間違いです。

たとえば、あなたが重い荷物を持ち上げようとしています。

もう少しで持ち上がりそう!という時に、急に荷物が軽くなったらどうでしょう。

童話の大きなカブが抜けた時みたいに、バランスを崩してしまうでしょう。

パラグライダーも持ち上げようとしていたものが急に軽くなると、ちょっとだけバランスを崩してしまうのです。

ジャンプしてしまった方は長く飛べず、すぐ着地することになります。

ただジャンプしてしまう方は元気が良い方なので、着地をしたらすかさず走り出します。

そして、また飛びそうになるとジャンプします。 そして着地します。

といった感じで、ジャンプする人はピョーンピョーンと斜面を駆け下りていくことになります。

 

・理想は「いつのまにか」

はじめは浮き出すタイミングがわかりません。

「飛び乗り」も「ジャンプ」もせず、ただただ走り続けましょう。

理想は「走り続けていたら、いつのまにか飛んでいた!」です。

空中をも走るような気持ちで走り抜けましょう。

 

3・サッとまとめる

飛び終わった後、移動するためにパラグライダーをまとめます。

ここでモタつかずにサッと纏められると、体験がはかどりますね。

体験前に説明を受けますが、事前に動画をみて予習しておくと良いでしょう。

お尻までブレークコード を引いたあとは、パラグライダーが地面に降りるまでそのままにしておきましょう。

ブレークコード を戻すことは、パラグライダーをきれいに地面に下ろせない原因になります。

■服装と持ち物は?

長袖長ズボンで動きやすいもの

丘や草原を走るので、動きやすい服装にしましょう。

靴は走りやすく脱げにくいスニーカーなどでOKです。

手袋は軍手を用意しましょう。

夏はタオルと飲み物のほかに、着替え、日焼け止め、虫除けなどもあるとベスト。

春秋は涼しくても動くと暑くなるので、温度調節しやすい重ね着がおすすめです。

↓ ↓ ↓  より詳しい情報はこちらから ↓ ↓ ↓ 

   【 服装・持ち物について 】

 

■ベストシーズンは「秋」

ベストシーズンは地域によって異なりますが、秋(9月〜11月)のところが多いです。

気候的に過ごしやすく、風が安定しやすい季節だからです。

ソラトピアでは、春先の2月〜3月も涼しくておすすめです。

避暑地になるような高原エリアでは、夏がベストシーズンになるところもあります。

とはいえ、ベストシーズンに予約しても雨で中止となることもあります。

ベストシーズンでなくても、コンディションが良い日に当たることもあるでしょう。

飛びたいときが飛びどき!

飛びたくなったらまず予約してみましょう!

■さあ!体験してみよう!

パラグライダー体験では、はじめて自転車に乗れた時のような達成感があります。

できることが1つ増えて、自分の可能性が広がったような感動を味わえます。

「何でも自分でやってみたい」というアクティブな方におすすめです。

 

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