2014-02-13

久し振りの「試乗レポートbyキドちゃん」です!

 

1月の朝霧ツアーでOさんが乗っていたオゾンのZERO

一目見たときから気になっていましたが、Mさんのお計らいで試乗できるチャンスがやってきました!

今や不動のトップメーカーのオゾン。そのラインナップは非常に幅広くなっています。

その数なんと...大体20種?(スピードパラやモーターを入れたら30オーバー?)

そして今回のZEROは最新のミニウイングとして作られました。

ミニウイングとは従来のパラグライダーより小さいながらも

ほぼ同じようにフットランチすることができ、ほぼ同じようにソアリングすることもできる

もちろん小さいので、よりダイレクトなハンドリングやハイスピード感を楽しむことができる翼なのです。

なんて贅沢なパラなのでしょうか!?早速ニヤつきながら開いてみました!

ちいさっ!因みに今回のゼロは17㎡。他に15㎡もあるそうです。

一般グライダーのサイズ感覚でいうとXXXSとXXXXSって感じですね?

プロファイルはこちら。重さは3.8kg。軽いです。片手で持てます。掌の上に立ちます。

ハイク&フライにも良さそうだ~(*´ω`*)

名前の由来は最近映画に良く出るゼロ戦からきているとか...?

突撃じゃ~!!!

ミニウイングで初めて採用されたシャークノーズ!

イーグル、シャーク、パーンサー!のシャークです。ドルフィンではありません。

このおかげで飛行性能だけではなく、剛性・安定性・操作性など様々な性能が向上されているそうです。

シャークノーズ様々ですな。

ライザーは今となっては珍しい?4列!

3・4・3・3でスタビはB。その数、とっても多し!

そしてなんと35セル全てにABCD4本のアッパーラインが付いております。

しかし、その分Vリブはなし!その名の通り、ゼロ!

アクセルもひきしろ短めながらも装備!更にトリムも装備!

アクセル+トリムでAとDの差は約20cm!

安易な併用は危険な香り。メーカーも乱流時の併用はオススメしてなくってよ。

という訳で、17㎡はマイミニギネスなので、まずは講習会場でショートフライト!

立ち上げは始めはやや重め~適度な重さ、でもその分安定した感じで上がってきます。

頭上での走りはあまりなし。しかしやはり小さいので乱流(特に横風)には少し翻弄されやすい感じ。

浮きは風が良ければ結構強い。しかし上昇成分なければいつも以上にスピードが乗ってからの離陸になります。

滑空速度は40km位かな。トリムのせいかブレークの遊びがやや多い(15cm位)感じです。

ハンドリングはこのサイズにしてはそんなにクイックではなさそうです。

フレアーもハーフから下で結構効きます。しかし走りながら着地するつもりは大事そうです。

滑空性能は最近の初級機よりは飛ばない程度かな?

取り敢えず...機体が軽いので斜面の上り下りが楽々!何回も遊べます♪

ってそこじゃない!?(^^; 早速山飛びに行って参ります!

 

と言う訳で、曇りがちの土曜日

お客さんが出た後、弱い北風1m/sに。

ZEROで飛べるのか?悩んだ結果、北TOからフライトしました!

講習場で練習していたので、予想通りの立ち上げ&揚力。

しかし、やっぱりギリギリのグライドでテイクオフできました!(^^;

この感じだとZEROは風はもちろん、TOもしっかり考えた方が良さそうですね。

緩い斜面の地形では良い風(2~3m/s以上)を選んで下さい。

そして滑空。やっぱり早い。40km/h位出てるかな。

そしてしっかり沈下しながら進んでいます。おそらく-1.5m/s位かな。

今までの機体(パイ19やZETA)に比べて、やはりスピードパラ感が強いです。

しかし、吸い上げ的なリフト帯に入ると、いくらかプラスになり始めました。

そして旋回。パイ19やZETAに比べると旋回は鈍いというか普通です。

プレッシャーも気持ち重めでしっかりしてますが、重すぎない感じ。

ストローク幅もB~Cクラス位の適度な感じ。

沈下はやっぱり大きいです。

でもそれなりにしっかりしたサーマルなら上げられそうです。

近くにいたノーマル機において行かれましたが、

結構粘ることが出来ました。

これならそれなりのサーマルソアリングデーなら楽しめますね。

(弱いリッジやサーマルはちょっと厳しいです。)

そしてランディングへ。

残った高度で少しスパイラルっぽくしようとしたら、予想以上の沈下!

それほどバンクがついていないのに、すごく沈みます。

まるで縦すべり?しているかのような...

センタリングで360°した時とは全く別物?の動きにビックリしました。

これはスカイダイビングのパラの動きに近いのかも?

低い高度でスピードを落とさないようにしながら最後はしっかりフレアーで

ギリギリでランディングにインサイド。

スピードがあったせいか、フレアー感は結構しっかりある感じでした。

 

どうやらZEROは色んな意味でドキドキワクワクのグライダーの様ですね。

パラグライダーという枠すら踏み越えてもっとスピーディに乗りこなしてみたい!

そんな気にさせるグライダーでした。

 

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