2014-02-15

こんにちは!試乗レポート連投のキドちゃんです。

なんとZEROと一緒に念願のマントラ6もお借りできましたので

こちらも張り切って試乗させていただきました!

でも連投なだけにあっさりといかせて頂きます。

 

まずは簡単なチェックから。

スペースの都合で右翼だけ開いてみましたの図。

今回はMS:80-95kgに87kg位で試乗しました。

因みに前モデルM4からの主だった変化はMSサイズで

セル数:63→66
翼面積:24.6→23.3㎡
アスペクト:6.5→6.92
機重:5.8→5.15kg

だそうです。数字的にもより上級機らしくなった感じですね。

もちろん最近のオゾンの代名詞シャークノーズがビシッとしてます。

あれ、M4にもついてましたっけ?(^^;ワスレチャッタ

因みに内部は2セルに跨るVリブがA列とB列に沢山付いてます。

C列には1セルVリブ。補強テープがBとC辺りに2本ですね。

そして上面のプラスチックバテンがAだけでなく、2本目としてB~Cへも伸びています。

という訳で、2本目の上面バテンを労わるために専用枕なるものが付属しております。

風待ちの時の枕にピッタリの優れもの?だそうです。

その他にもこだわりの製法がいくつかあります。

ライザーも3列。AとBの翼端側は後列との中間引きになってます。

トリムはなしですね。その代わり、長めのアクセルでがっつり引けそうです。

Cライザーハンドルがシンプルで良い感じ。ブレーク位置とのバランスもgood。

と言う訳で、さっそく立ち上げ。

シャークノーズの特性なのか、始めは少し重め、というか

リーディングエッジが既に出来ているので、風があると揚力?抵抗?で少し重いようです。

Aの付け根が下めなのも関係ありそうですね。

逆に風がない時はビシッと少し強めに上げてあげる感じですね。

すると揚力の発生が早い感じで頭上で既にかなりのテンションを感じます。

それに合わせて、やや早めにブレークを抑え、荷重を適度に抜きます。

この辺りはマントラクラスでは必要な技術ですね。逆に楽しかったりもしますが。

風が良ければゆっくり上げても大丈夫ですが、

このクラスは翼の端から端まで揃いにくい傾向があるので、

やはり自信のある方はやや強めをオススメします。

テイクオフも浮き出しが早くて超楽ちん。

そして空中で翼の剛性感が半端ないですね。

アスペクトがそれなりにあるはずなのに、かなりの安心感。

フライト中の機体の挙動もとっても安定的。

もちろん荒れた空域ではそれなりに走ったり、突き上げたり、歪んだり、テンション抜けてクシャったりしますが、

滅多な事では潰れない感じです。

もちろん上級機ならではの繊細かつ大胆な最適コントロール技術が必要な気はします。

ブレークプレッシャーはやや重めな感じですが、旋回はスムーズで、

小さく回るのもやりやすいです。

その旋回中のスピードとバンクとGのバランス変化がとってもマイルドで気持ちいいです。

そして驚いたのは浮きの良さ。ほんの僅かな上昇でも粘ったり上がったりできる感じです。

まるで自分から降りようとしない限り、ずっと飛び続けてしまいそうな感じです。

それと共に滑空性能も大幅に良くなった気がします。

正確に比べてないので確信はないですが、少し前のオープン機位の性能がありそうです。

 

日を改めて、南西と南東のコンバージェンスで激しいサーマルコンディションの日にも試乗しました。

山沿いで上げて、沖へグライドし、盆地中央のコンバージェンスも楽しめました。

この性能なのに、あんなに安定して飛ぶことができるとは...

昔はあんなに苦労したのに...数年でここまで進化するとは...

思わず時代の流れを感じずにはいられない衝撃でした。

 

M4の時にも書きましたが、個人的にはこの様な機体をしっかり乗りこなし、

十分な安全マージンを確保しながらも人翼一体の充実感を味わいつつ、

120%の力を発揮したビッグフライトを達成し、

大会ではコンペD機すら抑えて上位に食い込む。

もしくはクロスカントリーで自己新記録を更新する。

そんな自分の限界を目指すフライヤーの方にはまさにピッタリの翼と言えると思います。

 

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