パラグライダーとは?
パラシュートが進化し、飛行機みたいに滑空できるようになったもの。
「パラシュートタイプのグライダー(滑空機)」が名前の由来です。
パラシュートは降りていくことしかできませんが、パラグライダーは風に乗ると上昇していくことができます。
うまく風に乗ると1,000m以上も上昇することができます。
「風に乗って上昇する」
これがパラグライダーの醍醐味です。
以下に「パラグライダーがよく間違えられるもの」をご紹介します。
モーターパラグライダー
・パラグライダーとモーターパラグライダーの違い
パイロットがエンジンとプロペラを背負って飛びます。
エンジンの力で上昇していくため、エンジンが無い普通のパラグライダーとは少し違った遊び方をします。
海で例えるなら、パラグライダーは波で遊ぶ「サーフィン」、モーターパラグライダーはクルージングをする「モーターボート」といった感じです。
パラグライダーは上昇気流がある時を好んで飛びますが、モーターパラグライダーは主に上昇気流が無い時を選んで飛びます。上昇気流が無い方が、スムーズにエンジンで上昇していけるからです。
山がなくても飛べるという長所と、機材が大きくて重い、エンジン音が大きいなどの短所があります。
ハンググライダー
・パラグライダーとハンググライダーの違い
翼の形が三角形です。
ルパン、キャッツアイ、怪盗キッドなどでご存知の方も多いと思います。
うつ伏せで飛ぶため、座って飛ぶパラグライダーよりも「スーパーマン感」があります。
パラグライダーと比べて飛行性能が良く、スピードも早いという長所と、骨組みがあるので機材が大きく重く、操作はパラグライダーより難しいという短所があります。
・パラセーリング
・パラグライダーとパラセーリングの違い
凧揚げのようにボートに引っ張ってもらう、海のアクティビティです。
高さは50〜100m程度。自分で操作する必要はなく、手軽に飛んだ気分を味わえます。
スカイダイビング
・パラグライダーとスカイダイビングの違い
ご存知の様に、スカイダイビングは飛行機やヘリから飛び降りますよね。
パラグライダーは翼を開いた状態で山から離陸します。
パラグライダーの離陸
スカイダイビングは通常3,000〜4,000mくらいの高さから飛び降ります。
パラシュートを開いた姿はパラグライダーとよく似ていますが、パラグライダーの翼は細長く、スカイダイビングのパラシュートは四角く小さいです。
これは「細長いほど滑空性能が良い。」という翼の性質によるものです。
スカイダイビングのパラシュートは降りるためのものなので、滑空性能は低くて良いのです。
なお、最近話題のウィングスーツは、スカイダイビングの進化系です。
ムササビスーツと呼ばれたりもしますね
ウィングスーツに挑戦するためには、まずスカイダイビングの上級者になる必要があります。
ウィングスーツについてはこちらをご覧ください。
《プロウィングスーツ・パイロット 伊藤慎一オフィシャルサイト》
伊藤さんはソラトピアにてパラグライダーで飛んでみたことがあります。
感想は「飛ぶのがゆっくり過ぎて不思議。」でした。
パラグライダーの特徴
パラグライダーは空を飛ぶための最も手軽なアイテム!
① 軽い
② 簡単
③ 安い?!
① 軽い
機材は一式で15kgくらい。
空を飛ぶ道具としては最もコンパクトです。
車に乗せることができますし、国内なら宅配便で送れます。
海外旅行の際は、飛行機に預け荷物として乗せることもできます。
いろいろな場所へ気軽に飛びに行けるのは、パラグライダーの大きな魅力です♪
② 簡単
操作がシンプル!
ハンドルを両手に持ち、曲がりたい方を引きます。
減速したいときは両方引きます。
自転車やゴーカートを運転するくらいの感覚です。
力は必要ありません。女性でも問題なく操縦できます。
赤い線を引っ張ると、グライダーにブレーキがかかります
飛行中のバランスを取るのが簡単
空中ではイスに座ったような姿勢で飛んでいます。
カラダがすっぽりとシート(ハーネス)におおわれているため、安定感があり快適です。
パラシュートのようにパイロットがぶら下がる構造なので、積極的にバランスをとる必要がありません。
バイクよりも楽な姿勢で飛んでいます☆
ハーネスは離着陸のときはリュックのようになります。
降りるのが簡単
航空機は着陸が最も難しいと言われています。
バランスを崩して接地すれば、大事故になりかねないからです。
パラグライダーは草原などの広いところ(着陸場)に降ります。
パラグライダーの飛行速度は30km/hくらいですが、着陸時には10km/hくらいまでしっかり減速します。
着地の衝撃はだいたいイスから飛び降りるくらい。
パラグライダーは飛ぶものの中で、最も着陸が簡単です。
初心者でも無線のアドバイス通りに飛べばOK!
操縦に力は必要ないので、体力に自信がない方でも気軽に空を飛ぶことができます♪
③ 安い?!
趣味で空を飛ぼうと思ったら、それなりにお金がかかります。
墜落したら大惨事ですから、安全性を考えたら仕方ないかもしれません。
小型航空機、小型ヘリ、グライダー、ウルトラライトプレーン、熱気球、ハンググライダー
いろいろありますがパラグライダーが最安です。
パラグライダーの値段は一式で70万円前後です。
ソラトピアの場合はパイロット証取得までのレッスン料も含め、諸々で100万円程度。
バイクを趣味にするのと、そこまで大きく変わらないかもしれません。
このお値段をどう感じるかは人それぞれですが、100万円で空を飛べるのは意外とリーズナブルなのです。
パラグライダーの最初のステップ
ソラトピアでは高さ30mの丘から練習をスタートします。
まずはテイクオフ(離陸)の練習です。
高さ5m地点から練習をはじめ、だんだんとスタート地点を上げていきます。
飛ぶ高さも1m、3m、5m‥と徐々に高くなります。
丘での飛行距離は100m、飛行時間は10秒程度。
それでも自分の力で飛べるようになるのはとても楽しい!!
今までにない「風に乗る感覚」を味わうことができます。
丘から不安なく飛べるようになったら、山からのフライトに挑戦です!
まずはこれくらいの高さに挑戦!!
パラグライダーの魅力とは?
飛んだことがない人間にとって「空を飛ぶとはどういうものなのか」を理解することは、なかなか難しいことです。
鳥の様に空を飛んでいるときの眺め
上昇気流で舞い上がる不思議な感覚
これらは飛んでいる人だけが知ることができる、特別な感覚だからです。
そして、飛んでいる人たちはこの感覚の虜になっています。
これから始めようと思っている方にとって、今はまだ謎だらけのパラグライダーの世界ですが、経験を増していくほどに好奇心と冒険心で溢れていくことでしょう。
赤いグライダーに乗っているのは、はじめてから半年の方です
あなたがこの景色を手に入れる日も遠くありません
パラグライダーを始めるには?
パラグライダーを楽しむためには「正しい知識」と「安全に飛べる技術」が必要不可欠です。
パラグライダースクールはどこも同じではありません。
今後のライフスタイルをより良くするために、パラグライダーを思いっきり楽しめるスクールを選ぶことは、とても重要です。
まずは気軽にスクールに足を運んでみましょう!
後々、何かと分からないことも出てきます。
ライセンスを取得したあとでも、しっかりケアしてくれて、パラグライダーの楽しみを広げてくれる。
そんな長いお付き合いのできる最良のスクールやインストラクターと出会いたいものですよね。
スクール選びのポイント
パラグライダースクールはどこでも同じでしょうか? そんなことはありません。
例えば病院なら、優しい先生もいれば無愛想な先生もいます。
腕の良い先生も、そうでない先生もいるかもしれません。
設備の充実度も様々です。
スクールを選ぶ際はWEBサイトだけを見て決めるのではなく、実際に足を運んでみましょう。
スタッフや常連の方と話をするなどして、そのスクールの雰囲気を事前に確認するのが大切です。
パラグライダーの持つリスクを考えると、スクール選びはあなたの生命をも左右する可能性があります。
お時間があるならいくつかのスクールに足を運んでみて、「ここなら安心してレッスンを受けられる」というところを選びましょう。
スクールによって雰囲気はかなり違います☆
通いやすいか?
パラグライダーは山で行うため、都心近くに飛ぶ場所はありません。
スクールまではクルマが基本ですが、駅から送迎をしてくれるところもあります。
ソラトピアはつくば駅から送迎をしています。
秋葉原からつくば駅まではたった45分。東京、千葉のお客様が多いですね。
週末のつくばエクスプレスは、筑波山の登山者も多いです
東京で山手線沿線にお住いの方は、ぜひソラトピアをご検討ください。
一番近い訳ではありませんが、最も通いやすいスクールの一つです。
インストラクターは信頼できるか?
指導方法には各スクールごとに様々な特色があります。
自分に合うかどうか見極めるためには、レッスンの様子を見学してみましょう。
スクール生の雰囲気が良いかどうかも重要です。
ソラトピアにはJHFの教員資格を持つものが3名もいます。
その内1名は教員になるための試験を行う「教員検定員」の資格を持っています。丁寧で効果的なレッスンを行っています。
威圧的な態度をとるものや、言葉遣いの荒いスタッフはソラトピアにはおりません。
レッスンしやすい風や地形か?
アウトドアを楽しむためには環境が重要です。
スキーを始めるなら、初級向けの広い斜面がいいですよね。
パラグライダーは風と地形が重要なのですが、初心者の方には分かりにくいと思います。
ソラトピアには全国トップレベルの練習場があります。
高さ30mの丘は初心者の離陸練習には最適です(^^)
A級コースのショートフライトでもしっかり飛べますよ!
山から飛ぶ場合も足尾エリアはフライト確率が高く、上昇気流が豊富なエリアとして有名です。ソラトピアには初心者から上級者まで楽しめる風が吹いています!
施設の充実度は?
どんな施設を利用するかによって、快適度や満足度は変わってきます。講習料金が安くても、使う施設がボロボロではがっかり。特に女性にとって、更衣室やシャワールーム、トイレの有無と清潔度は気になるところ。
ソラトピアは女性でもパラグライダーを楽しめるように施設を整えています。
パラグライダーの事故と安全に楽しむためのヒント
「パラグライダーって、落ちたら死んじゃいませんか?」とよく聞かれます。
うーん、これは何ともお答えしにくい質問です。
こんな質問をされたらどうでしょうか?
「自動車って、事故にあったら死んじゃいませんか?」
バイク、ダイビング、登山など、危険をともなう趣味はたくさんあります。
それを安全に楽しむために、スクールやガイドが存在しています。
パラグライダーで最も難しいのが「風の判断」です。
初心者は風の判断ができないので、インストラクターが安全な風を選んでくれます。
「落ちたら死んでしまうかもしれません。だから落ちないようにレッスンするんですよ。」と、お答えしています。
実際、パラグライダーのレッスンで落ちて亡くなる方はまずいません。
日本でのパラグライダー年間死亡者数は3名程度です。(※モーターパラグライダーを除く)
愛好者数は約1万人なので、死亡率は0.03%ということになります。
事故の詳しい内容は、以下のサイトからご確認いただけます。
JHF安全性委員会 事故報告ページ
http://jhf.hangpara.or.jp/jhsc/accident.html
正しい知識を持ちルールを守って飛べば、ちゃんと安全に楽しむことができるのです。
服装・持ち物について
長袖、長ズボンで
野外で活動するので、転んだり、木に引っかかったりする可能性はゼロではありません。
また、パラグライダーのラインは肌に直接引っかかると、摩擦でやけどすることもあります。
万が一に備え、なるべく露出を少なくしましょう。
泥や草で汚れることもあります。
動きやすいトレッキングの服装がパラグライダーに適しています。
ラフな普段着でも問題はありません。
春・秋 | 長袖のTシャツ マウンテンパーカ トレッキング用パンツ(長ズボン~7分) |
---|---|
夏 | 長袖のTシャツ または 半袖Tシャツの上に薄手のシャツ 薄手のトレッキング用パンツ ハーフパンツにスポーツタイツを合わせてもOK! ただし転んだ時は破れやすいので覚悟して! |
冬 | とにかく暖かく、動きやすい格好。厚手のインナーと ダウンジャケットが必要です。 |
スクールのみんなはこんな服装
靴はトレッキングシューズが最適
山の斜面や原っぱを走るため、アウトドア用の靴が適しています。
トレッキングシューズ | ◎ | 草の上でも滑りにくく、足首も安定するため最も適しています。 ハイカットかミドルカットが良いでしょう。 |
---|---|---|
ランニングシューズ | ○ | 足首の保護は無いが、走り易い。 |
ワークブーツ | ○ | 少し重いが足首が安定する。 |
山岳用の重いブーツ | ○ | 足首は安定しますが、重くて底が硬く走りにくいです。 |
バスケットシューズ | △ | 靴底が平らな靴は、草の上で滑りやすいです。 |
デッキシューズ | × | 足の入りが浅いため、脱げる恐れがあります。 |
サンダル | × | サンダルはかかと付きであっても使用不可です。 |
スクールのみんなはこんな靴
手袋
ケガ防止や、ラインの摩擦を防ぐため必ず着用します。
手のひら部分に皮を使用しているものがベスト。
初心者は軍手でOK。(ショップでも販売しています。一双100円)
スクールのみんなはこんな手袋
ヘルメットをかぶります
髪の長い方はまとめた方が良いでしょう。
お団子にするとヘルメットがかぶれないので注意。
ヘルメットの下に帽子やタオルをしてもOK。
持ち物について
着替え | 夏はあった方が良いでしょう。 レッスンの後は無料シャワーで汗を流して帰れます。 |
---|---|
タオル | レッスンでは思いのほか汗をかくことも。 |
持ち物ダウンロードリスト
PDF形式です。プリントアウトしてご使用ください。
注意事項
受講できない方
- 酒気帯びの方
- 一部の薬物を服用されている方
- 妊娠中の方
- 心臓疾患のある方
- 受講するにあたり、支障のある症状の方
- ひとりで走ることの出来ない方
受講制限
- 身体の大きな方(90kg以上)
- 身体の小さな方(40kg以下)
- 身体に障害をお持ちの方
時間の延長・中止
風の状況により、待ち時間が長くなったり講習を中止にさせて頂く事がございます。
安全性について
安全確保には出来る限りの配慮をしております。しかし、自然環境で行なわれるため、不測の事故の可能性があることをご理解ください。
よくあるご質問
はじめてですが、大丈夫でしょうか?
誰でもはじめは何の知識も経験もありません。
パラグライダーをしたことが無い、まったくはじめての方のためのスクールですのでご安心ください。
一人でも通えますか?
もちろん大丈夫です!
お一人で通われている方はソラトピアには沢山いらっしゃいます。
最初は緊張するかもしれませんが、みなさん良い方ばかりなのですぐに仲良くなりますよ♪
運動が苦手なのですが、大丈夫でしょうか?
お客様ひとりひとりの体力や運動能力に合わせてレッスンします。
たとえ運動が苦手でも、ゆっくりやれば飛べるようになりますよ!
女性でもできますか?
できます!
パラグライダーを楽しんでいる女性はたくさんいます♪
ソラトピアでは女性の方でも十分楽しめるように心がけています。
ショップには女性用の更衣室やカギ付きのシャワールームがあり、山の上には簡易バイオトイレも用意しています。
対象年齢は何歳からですか?
運動能力には個人差がありますので、年齢の制限は設けておりません。
ご心配な方はインストラクターにお問い合わせください。
どんな服装で行けばいいですか?
長袖、長ズボンの動きやすい服装でお越しください。
手袋と走りやすい靴も必要です。
詳しくはこちらのページをご覧下さい。
安全性は大丈夫?
空を飛ぶのですから、100%安全とはいえません。
しかし、機材の進化やレッスン環境の向上により、比較的安全性の高いスポーツになりました。
例えば、初心者は「初心者用の機材」を使い「初心者用の風」で飛びリスクを減らします。
自然条件を理解せずに飛ぶことは非常に危険ですが、ソラトピアではインストラクターがしっかり風を判断してくれるので安心です。
雨が降ったら?
残念ながら雨の日はできません。機材が濡れて重くなり、飛べなくなってしまいます。
そんな日は学科をして、次回のフライトに活かしましょう!
なんて言いながらジェンガやウノで盛り上がってしまうこともソラトピアではしばしば。
飛べないことがありますか?
パラグライダーは追い風(山から平野に向かって吹く風)だと離陸できません。
また、強風などインストラクターが「フライトに適さない」と判断した場合はフライト中止とさせていただきます。
パラグライダーを安全に楽しむため、安全マージンを大きく取ってレッスンをさせていただきます。
自然が相手のスポーツですので、どうかご理解くださいm(_ _)m
途中で中止になったら?
当日、開催中にレッスン中止となった場合は、振替券を発行させていただきます。
現金の払い戻しはしておりませんので予めご了承ください。
予約は必要ですか?
はい、必要です。
安全管理やサービス向上のため、レッスン毎にご予約をいただいております。
ライセンスついて
B級から受講できますか?
初心者の場合、ライセンスは A級 → B級 → NP証 → P証 と順に取得して頂きます。
それぞれの段階で実技と学科の試験があり、P証を取得すると一般的に一人前とみなされています。
自動車免許に例えると、所内教習(A級)→路上教習(B級・NP証)→免許取得(P証)に近いイメージです。
どのくらいで一人で飛べますか?
A級取得に3日、その後1日~4日で初ソロフライトになります。
その間は、平地で翼を作る練習、斜面から飛ぶ練習(ショートフライト)を行います。
天候にもよりますが、4日~7日で一人で山の上から飛ぶことができます。
学科や実技は一日中かかりますか?
レッスンは9時~17時ですが、お客様の都合にも合わせて遅めにきたり、早めに帰ったりする事も自由です。
レッスン内容はコンディションに合わて行い、風の良いときは実技練習、雨や強風のときは学科講習といった感じです。
送迎について
つくば駅と、最寄りのバス停より送迎しております。
ご希望の場合は予約時にお知らせください。
つくば駅利用
1日1往復のみです。A2出口の交番前でお待ち下さい。
朝のお迎えは、 土曜日・日曜日は、つくば駅 集合出発8時20分です。 平日は、つくば駅 集合出発8時50分です。
夕方はソラトピア発17時が目安ですが、スクール終了時刻に合わせて前後いたします。
つくばエクスプレス時刻表
バス停利用
JR常磐線 石岡駅より「柿岡車庫行き」のバスをご利用ください。
朝夕だけでなく、随時送迎いたしております。
朝つくば駅からお越しになり、昼過ぎにバスで帰ることも可能です。